四回、中前打を放った鳥谷。交流戦最多タイとなる快音を響かせた(撮影・岩川晋也) (セ・パ交流戦、阪神4x-3日本ハム=延長十一回、3回戦、阪神2勝1敗、4日、甲子園)白球が中前で弾む。スコアボードには「H」ランプが灯った。メガホンを打ち鳴らす虎党の視線の先には、一塁ベース上で表情一つ変えないクールな男。鳥谷が節目の一打を放った。交流戦通算304安打。和田一浩(元中日)と並び、歴代1位に立った。
「記録? それは別にいいです」
個人記録への執着心はない。求めるのはチームの勝利だけ。それはいつも変わらない。だが、積み重ねて来た安打の数は、チームに貢献してきた証だ。四回の先頭だった。先発・村田の初球、137キロの直球をはじき返した。13年目を迎えたセ・パ交流戦の出場306試合目で1位の数字に到達。通算2000安打までも、あと「79」とした。
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