(セ・パ交流戦、オリックス3-2ヤクルト、3回戦、オリックス3勝、1日、京セラ)オリックス・宮内義彦オーナー(81)が1日、大阪市内で開かれた「ベスト・プラウド・ファーザー賞in関西」の授与式に出席し、経済部門で受賞した。リーグ4位と苦しいチーム状況だが、福良淳一監督(56)の手腕を評価。「去年より強い」と巻返しを期待した。チームは4連勝で楽天と並び交流戦の首位に立った。
宮内オーナーの口調は滑らかだった。栄えある賞を受賞し、上機嫌だったから…だけではない。「5月は野球を見たくなかった」と、借金生活の現状に皮肉を交えつつも、手応えを感じていた。福良監督の手腕に高評価を与えた。
「冷静に戦力を見ながらね。打順なんかよく入れ替えて、一生懸命考えている。投手は逆に先発(の登板日)を固定して。『おもしろい』と見ている。去年より強い」
3、4月は貯金7を作る開幕ダッシュに成功。5月に入り、6勝19敗と低迷したが、離脱者続出の厳しい状況で振るった懸命なタクトに好印象を持った。何より、若い芽が育っていることに目を細めた。
「今年は戦力が上がっている。野手は駿太が本物になってきているかもしれない。武田も出てきて、おもしろい」
そんな、思いを体現するように、会場から数キロ離れた京セラドームでナインが奮起した。1-2の六回には期待の駿太が同点に追いつく押し出し四球を選び、逆転勝利に貢献。一回には不動の4番を担うロメロが左膝痛から復帰後、初タイムリーだ。
総帥もR砲が帰還してから、上昇気流に乗っていることに触れ、「すごい打者が1人いないとだめ。投手が嫌なんでしょうね」とうなずいた。一方で、腰痛でリハビリに励む若き大砲の吉田正には「しっかり治してきてもらいたい。無理をして出てくると、ろくなことがない」と万全の状態での1軍昇格を願った。
「シーズン長いから、まだまだわからんよ。いままで5月に(シーズンが)終わっていたけど。これから勝ちます」
そう言って、力強く会見を締めた。チームは4連勝で対ヤクルト戦も7連勝。楽天と並び、交流戦首位に立った。シーズンはまだ94試合を残す。勝負はこれから、だ。 (小松真也)
「去年はよくなかったが、今年はいいスタートを切れた」