糸原には「(バットの軌道が)大根切りになりすぎている傾向があったから」とインパクトの瞬間はレベル(水平)に振るようにさせた。中谷は普段から教えていることができていたとほめると同時に「『意識してんのか?』と聞いたら『意識していません』と。殴ったろうかと思ったわ」と苦笑いしつつ「自分でちゃんと理解して、感じながらやれ」と助言。北條には体の回転よりバットスイングを勝らせることで、速球にさらに強くなることを教えた。
安穏とはしていられない。貯金「8」でセ・リーグ単独首位。この日、2位広島が敗れて1・5差に広がった。ただ、昨年も6月の交流戦序盤までは貯金生活だったが、そこから失速して、最終的には広島に24・5ゲームも離された4位。虎の失速は近年の悪しき傾向。今年こそそれを断ち切らなければならない。
金本監督自身、広島時代の1996年に最大11・5ゲーム差を巨人にひっくり返され、阪神移籍後も2008年に最大13ゲーム差をまたも巨人に逆転された経験がある。シーズン終了まで加速し続けるため、まるで春季キャンプのように今、ビシバシと鍛える。
この記事をシェアする