西谷監督は中田の大きな転機に「投手断念」を挙げる。最速151キロを記録したほどだったが、2年時に右肘を痛めた。「球速は147キロまで戻ったけど、切れがない。投手をやりたいという思いはあったと思う。しかし、将来は野手で、という決断でした」。球速だけなら続けてもよかったが、球質で投手をあきらめ、今がある。
「以前は集中力が途切れることがあったけど、もう安心。(先輩の活躍で)こちらも(19日開幕の)センバツへ、いいムードになるでしょう」
2人はU-18日本代表の監督と選手として世界の頂点を目指したが、かなわなかった。西谷監督の目には、再び世界一へ突き進む姿が頼もしく映っている。 (赤堀宏幸)
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