7日の練習公開日に打撃練習を行う清宮。練習試合解禁日のこの日は豪快な一発が飛び出した 第89回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)に出場する早実高(東京)が8日、東京・西東京市の安部球場で早大と練習試合を行い、プロ注目のスラッガーで主将の清宮幸太郎内野手(2年)が、高校通算79号の特大場外弾を放った。
この日は練習試合の解禁日。視察に訪れた8球団11人のスカウト陣の前で、清宮が持ち前のパワーを発揮した。無安打で迎えた九回の5打席目。2ボールから早大出身でロッテなどで活躍した小宮山悟氏の長男・将投手(3年)の123キロの直球を捉えた。打球は右翼フェンス上方にある高さ15メートルの防球ネットを越え、隣接する軟式野球場に届く推定飛距離130メートルの特大弾となった。
「これだけ寒くてもファーストストライクをしっかり振れるのはさすが」と日本ハム・岩館スカウト。早実高の先輩でもある小宮山は「(甘い球を)見逃してくれなかった。自分も励みになるので、甲子園で暴れてきてほしい」とエールを送った。
チームは6-17で完敗したが、清宮は六回にも中犠飛を放ち、4打数1安打2打点だった。 (中田愛沙美)
「打撃はずば抜けている。初戦でいいものを見ることができてよかった」
「一段とレベルアップしている。大学生と比べても、(高校生で)一人だけ体が違う」
この記事をシェアする