鏡開きを行う宇良(右)。母校がある京都で激励会が開催された 大相撲春場所(3月12日初日、エディオンアリーナ大阪)で新入幕が確実な宇良(24)の激励会が26日、京都市内のホテルで開かれた。母校の京都府立鳥羽高の関係者が中心となって開催された会には約250人が出席。大阪出身の人気力士は地元での勝ち越しを力強く誓った。春場所の新番付は27日に発表される。
胸を張って高校時代を過ごした京都に帰ってきた。東十両3枚目だった先場所は11勝4敗。初土俵からわずか2年で、新入幕を確実にした宇良が大きな拍手で迎えられてステージに上がった。
「今はワクワクしている。支えてくださった方々に感謝したい。1人ではここまでこられなかったと思います」
出身は大阪・寝屋川市だが、高校は京都の鳥羽高に進んだ。一番の思い出は「3年でレギュラーになっても監督と一緒に行っていた(相撲部の)買い出し」という高校時代。目立った成績のなかった少年が「想像もつかない」というスピード出世を果たした。激励会の世話人を務めた片岡宏二氏(72)は「番付が上がっても謙虚で礼儀正しい」とほれ込み、初の後援会設立も検討しているという。
新番付は27日に発表される。「より一層厳しい戦いになると思う。集中して15日間、いい相撲を取りきりたい」。まずは勝ち越しが目標。体重は先場所前の123キロから134キロになった。小兵は卒業。幕内初挑戦の平成の業師が荒れる春を演出する。 (臼杵孝志)
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