仰天の暗殺情報が飛び込んできた。2001年に日本から強制退去させられた騒動で一躍知られた存在となった正男氏が、消された可能性が出てきた。
韓国メディアが14日夜、正男氏がマレーシアの首都クアラルンプールの空港で2人組の女に毒針で刺され、殺害されたとみられると一斉に報じた。タクシーで現場から立ち去ったという2人組は、北の工作員との見方が浮上している。
マレーシア警察は同日、正男氏が空港で13日午前9時ごろに体調不良を訴え、近郊のプトラジャヤの病院へ搬送途中に死亡したと明らかに。正男氏は「顔に何か吹きかけられ、体調が悪い」と空港スタッフに訴え、マカオに向け出国しようとしていた際にカウンターで倒れた。パスポートは北国籍で名義は「キム・チョル」、生年月日は1970年6月10日で、伝えられているものとは違う。関係者によると、キム・チョルは正男氏の偽名の一つという。
正男氏は金総書記の2番目の妻、成恵琳(ソン・ヘリム)氏の子で、正恩氏は4番目の妻、高英姫(コ・ヨンヒ)氏の子。正男氏はスイスで学生時代を過ごし、マカオなどを拠点に海外で活動。北の海外での経済活動を担い、一時は金総書記の後継者とされていた。
しかし2001年5月、偽造旅券で日本に入国しようとして強制退去に。このときは息子と2人の女性を同行していた。金総書記はこの失態に激怒。正男氏は後継レースから脱落した。
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