しかも関根は、環境情報学部で経営学、運動生理学などの受講を視野に入れる。「プロ野球人生の後のセカンドライフにも関心がある」。現役だけでなく、球団のGMなどフロントまでのチャートを描こうとしている。
もう1人は、早大志望一本を通した木更津総合のエース・早川隆久投手だ。3度甲子園に出場し、侍ジャパン高校代表の一員にも選ばれた左腕。プロ志望届を提出すれば指名されるという予想もある中、早川は早大進学にこだわり、スポーツ科学部の推薦入試で合格。7日の合流時にも「早く(リーグ戦に)投げたい欲望はあるけど、生活リズムを作って、コツコツとやって自立していきたい」と控えめな言葉に終始した。「JAPAN」のユニホームを着ても浮かれず、向学心が強い。「栄養学、心理学、筋肉のメカニズムを学びたい」と続けた。
2人とも、華やかなプロ生活を夢見ていないわけではない。だが、文武両道という強い芯を持った早慶の新入生の4年間が楽しみだ。
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