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【極インタビュー(3)】石川歩、ロッテの五右衛門が世界を斬る「勝ちたい」

石垣島の太陽が、笑顔を輝かせる。石川は充実したキャンプを過ごしている(撮影・戸加里真司)
侍ジャパン強化試合で投げる石川歩
石川歩の愛犬「ステラ」ちゃん
石川歩の年度別登板成績

 12球団のキーマンを直撃するキャンプ大型企画「極(きわみ)インタビュー」の第3回。沖縄・石垣島でキャンプ中のロッテからは絶景エースこと石川歩投手(28)が登場だ。3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表。大谷(日本ハム)の欠場で、先発要員としての重責が高まる。自慢のひげをそる予定はないひげ侍が、千葉の絶景から、世界の絶景を拝む!! (取材・構成=西村浩一)


 --大谷のWBC出場がなくなった

 「正直、大谷のことは関係ない。自分の状態を上げるだけ。それは、変わらない」

 --この時期、細心の注意もあるはず

 「体のケアは大事。宿舎ではほぼ毎日、トレーナーの方からマッサージを受けています」

 --滑るとされるWBC公認球。昨秋のオランダとの強化試合(4回、自責点3)では苦戦したイメージ

 「シーズンが終わって、1回休みが入った。状態も上がっていなかった。まあ、なんというか『思い出作り』の部分もあり…。自分のいいフォームで投げられれば、そこに問題は感じない」

 --思い出作り?

 「最終的に選ばれるとは思っていなかった。選ばれて驚きました」

 --それでも先発投手陣の一角。1次リーグの中国戦で先発が有力との声も

 「強いといえばキューバ、豪州。自分では決められない。ただ、中国戦には投げたくない。『抑えて当たり前…』というチームを相手に投げるのは逆に嫌です」


 --石川投手にとって、WBCとは

 「世界一になった第1回大会(高校2年時)、第2回大会(大学3年時)は友人の家でテレビ観戦。第3回大会(東京ガス)は特に関心がなかった。別世界というか、自分に縁があるとは思っていなかった」

 --その縁と結ばれた

 「不思議です。でも、出させてもらえる以上は勝ちたい。世界一? どれだけ自分が貢献できるかは分かりませんが、勝ちたいです」

 --入団1年目の2014年、本拠地での巨人とのオープン戦で、巨人側の報道陣の多さに「ロッテに入ってよかった」と真顔でささやいた

 「本心です。自分の状態がいいときはいいですど、悪いときまで囲まれるのは嫌です」

 --ドラフトでは巨人とロッテの一騎打ち。伊東監督が引き当てた

 「巨人で自分がプレーしているイメージは、今でも湧かない。もともと、巨人は好きじゃない。小さい頃から中日ファン。直前、巨人の単独指名という報道が出ていたので、勘弁してよ…と。抽選の瞬間、ロッテが引いてくれと、真剣に祈っていました」


 --ところで、前回の第3回WBC大会ではひげが禁止された

 「今は何も言われていない。そらない。でも秋吉(ヤクルト)と相談します。あいつは僕より濃い。そらなくて出場辞退とかにさせられたら困りますから…」

 --ここまで安定した成績。内助の功も大きい

 「実は奥さんは、『管理栄養士』。大学4年のときに資格を取得。もちろん、一番頼りにしています」

 -WBCはもとより、チームも

 「この2年間とも、上の2チームと力の差がある3位。もちろん優勝はしたいですけど、同じ3位でも、もう少し粘りたい。そうすれば、クライマックスシリーズに進出しても、(日本シリーズへの)チャンスは出てくるはずです」

★取材後記

 2014年、石川が入団1年目からの付き合い。野球嫌いのはずはないのだが、純粋な野球の話には乗ってこない。逆に時事ネタは率先して寄ってくる。昨季も「米大リーグのニュースは逃さない」という石川。すかさず「近い将来はメジャー挑戦?」と斬り込むと、「あれは行くところじゃなく、見るものです」。ならばと「じゃあ、今は?」と聞けば「普通に仕事。労働です」。この男こそ、「侍」の名にふさわしい!? (ロッテ担当・西村浩一)


★このキャンプの石川

 この日、沖縄・石垣島キャンプは初の休日。石川は宿舎で静養に努めた。前日5日までの第1クールは初日、3、5日目と3度のブルペン入り。WBC公認球で平均60球を投げ、マウンドもWBC仕様の地面を硬くしたものを球団側が特別に用意した。「第2クール以降もやることは変わらない。徐々に(状態を)上げていきます」と本番を見据えた。

★アイドルはステラ

 結婚2年目、東京都内でラブラブの石川夫妻を取り持つアイドルは、ペットの愛犬「ステラ」ちゃんだ。犬種はチワックスでメスの1歳。家族になったのは生後2カ月のとき。もともと犬を飼いたかった石川が恐る恐る奥さんに相談し、ペットショップを訪れたところ、奥さんが1時間半も抱っこして離さず、即決となった。「マジ、かわいい。やばいです。アイドル? それです」。ペット史上初の絶景犬!?