うれしそうに目を細める虎将とは対照的にライバル球団の007たちは一斉に頭を抱えていた。
巨人・吉原スコアラーは「トップクラス。さらに手強くなるという印象」と悲鳴をあげ、中日・佐藤スコアラーは「速くなっている。うちでいえば浅尾ぐらい速い」と眉根を寄せた。広島・玉山スコアラーは「うちの中崎も速いが、そのクラス」とストップウオッチをもつ手をふるわせた。
惜しげもなく進化した姿をみせたことこそ、自信の表れ。指揮官は対左打者(被打率・224。対右は・127)を克服するための内角球や落ちる球の精度を高めることさえできれば「楽に10勝はできる」と断言した。
「きょうは調子がよかったです。まとまっていたし、球速も落ちなかったことがよかったです」
肌を焦がすほどの日差しが照りつけた沖縄で青柳が胸を張った。(阿部祐亮)
「ブルペンでもランナーを意識してクイックしたり、長く持ったり、すごく考えて取り組んでいるので、こちら(捕手)としてはすごくありがたい。クイックでも球の質は変わらない。抑止力になってくれたら」
★将よりスカウト
随所で2年目の余裕!? を見せている。キャンプ初日もブルペン投球を金本監督が見つめていたが、感想を問われた右腕は笑いながら「担当の平塚スカウトがずっと見ていたので、そっちの方が緊張しましたね〜」。質問を冗談で交わす話術を初日から披露した。高知・安芸スタートだった1年目は、緊張の連続だったが「去年に比べたらスムーズですね」と初の沖縄で充実のキャンプを過ごしている。
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