東京五輪の費用負担を巡り、千葉県の森田健作知事(左)ら関係自治体の首長と面会した小池百合子都知事=26日午前、東京都庁(撮影・川口良介) 2020年東京五輪・パラリンピックの費用負担問題を巡り、大会組織委員会の森喜朗会長(79)と宮城県の村井嘉浩知事(56)が26日、激しく批判し合う場面があった。関係地方自治体の首長と面会した際、森氏は「村井さんが文句を言うのは筋が違う」と名指しで不快感を示し、村井氏は「非常に無責任」と激怒。森氏と小池百合子都知事(64)のバトルに、村井氏も参戦!?
組織委は今月21日、東京大会の総予算を1兆6000億〜1兆8000億円と発表。うち組織委が賄う5000億円以外は都や国、そして競技開催自治体が負担するとされた。これに反発する都以外の関係自治体の首長がこの日、組織委の森会長を訪れたのだが…。
「立候補ファイルは私ではなく、東京都が作った。だから、これで組織委を怒られてもね」「仮設施設は組織委(負担)というのは、きちんとした整合性がない」
森会長は渋い表情で、突き放すように言い切った。森氏が組織委会長に就任したのは、開催地が東京に決まった後のこと。大会招致段階で「仮設施設の整備費は組織委が負担する」とした「立候補ファイル」には、自身は関与していないとの言い分だ。
森氏との面会には神奈川県の黒岩祐治知事(62)、千葉県の森田健作知事(67)らが出席したが、森氏が特に刃を向けたのは宮城県の村井知事だった。
宮城県でのサッカー予選開催は立候補ファイルに盛り込まれているとして、「組織委は関係ない。村井さんが私どもに文句を言うのは筋が違う」。さらに、小池氏がボート・カヌー会場の見直しで宮城県の「長沼ボート場」を挙げ、村井氏が受け入れる姿勢を示したことにも触れ、「(長沼に決まっても)東京都がその分の費用を出せるはずがない。だからあなたに(当時)注意した」と嫌みを放った。
村井氏は怒り心頭だ。「立候補ファイルは都が作った」との発言について面会後、報道陣に「あの言い方は失礼。組織委ができる前に決まったことは、オレは知らないというのは無責任だ」と非難。「五輪の全てに組織委は関わっている。真摯に都と話し合ってほしい」と強調した。
ボート会場で小池氏とタッグを組もうとし、小池氏に近いとの見方もある村井氏が気に入らなかったのか…。小池氏vs森氏が宮城県に飛び火したようだ。
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