[3]残さず食べなさいと教育
【(2)攻めなきゃレスリングじゃない】川井だけに限らず、初江さんは教え子には皆「攻めれば勝てる」と指導した。
「待っているだけだと相手がミスしない限りポイントは取れないですよね。相手が弱くてとか相手に甘えて勝つとか、ふざけるなって感じです」
負けるのは攻めができていないとき。ポイントをとる気持ちでレスリングをしないと怒った。
【(3)バランスのよい食事】両親ともに好き嫌いがなく、娘にも何でも残さず食べなさいと教育。普段はそこまで食事を意識することはなかったが、川井が中3のときは6月の全国中学生選手権に向けて減量するため、朝に好物の甘いものを食べさせ、昼は給食、夜は高タンパク低カロリーな鶏の胸肉などでおなかを膨らませるというメニューを組んでいた。
[4]レスリング強要、一度もない
【(4)本人の意思に任せる】当初は週2回だった練習が週3回になり、川井が中学生になる頃には週4回になった。平日は学校が終わる夕方5時~7時過ぎまでで、居残り練習をすると8時を回ることも。土日は借りている高校の施設の関係にもよるが、空いている日は午前に3時間、2~3時間の休憩を挟んで午後に3時間練習するときもあった。