投手にはウエートは必要か、否か。その論議には様々な意見があるが、鉄人・金本監督の信念は間違いなく、前者だ。高卒4年目で壁にぶち当たった藤浪に対し、筋肉で体を大きくしたダルビッシュ(米大リーグ・レンジャーズ)や大谷(日本ハム)のようになるよう求めた指揮官が、投手陣全体に、ウエートアップ指令を出した。
「投手も、だいたいひと冬越して、太って(から)よくなるからね。いい太り方をして。ちゃんとトレーニングでやってほしい。いい筋肉で、体重を増やしてほしい」
16日に打ち上げた秋季キャンプでも筋力アップは共通の課題。投手は通常、上半身のトレーニングがメインだが、下半身もみっちりメニューに組みこまれた。そして18日から甲子園で始まったウエート中心の2次キャンプでも投手12人(野手12人)が参加中だ。
そんな「強化ウエート組」の1人として、この日も汗を流した岩貞は、金本監督の言葉を伝え聞き、「チームとして一貫してやっていることなんで、おいていかれないようにしたい」と、さらに表情を引き締めた。
「ウエートして、筋肉量で(体重が)増えていくことが望ましいと思う。技術を向上させることが一番なので、そのため(技術向上を可能にするため)に、筋力をつけていければ」
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