鳴尾浜の秋季練習最終日でダッシュする藤浪。合同自主トレでダルビッシュの食育を学ぶ(撮影・岩川晋也) 阪神2軍秋季キャンプ(16日、鳴尾浜)ビッグになりたい! 阪神・藤浪晋太郎投手(22)が16日、鳴尾浜で秋季練習最終日に参加。今オフに予定している米大リーグ、レンジャーズのダルビッシュ有投手(30)との合同自主トレについて「(体重を)増やせるだけ増やしたい。食事、栄養学も勉強したい」と希望を明かした。ダル流の「食育」で自身初の大台、体重100キロを目指す。
藤浪は体だけでなく、箸も休めない。ダルビッシュとの合同自主トレが年内に迫っていることを明かすと同時に、「食」にまつわる知識欲をむきだしにした。
「体を大きくしていきたいです。(体重が)20キロも30キロも上がるわけではないですが、増やせるだけ増やしたい。ダルビッシュさんは食事とか気をつかわれている。食事、栄養学も勉強したい」
秋晴れをバックに鳴尾浜での秋季練習を打ち上げ、力強く宣言した。ランニングやウエートのメニューを消化。これまで以上の危機感を持ってプロ入り4度目のオフへ突入する。
「ダル流」を全身と口から取り入れ、7勝11敗、防御率3・25という不本意な成績に終わった2016年の自分に、今年中に別れを告げるつもりだ。
昨年はシーズン終了後の体重92キロから、オフの激しいトレーニングを経て「脂肪ではなく筋肉」で95キロ超まで増やした。シーズン中の体重減はもちろんあったが、自己最速の160キロにもつなげた。だが、同じ昨オフ、ダルビッシュの助言を受けて1日7食などの肉体改造に取り組んだ大谷(日本ハム)は、92、93キロから100キロに飛躍的に増やし、日本球界最速の球速165キロにつなげていた。
藤浪はこれまでにも、個人的に栄養学に興味を持ち、プロテインなども含めた1日7食は懸命に摂取してきた。年内からスタートするダル塾で「食育」を受けられれば、最高の機会になる。「その(7食の)内容が変わると思う」と目を輝かせる。
「(体重が増えれば)10割(の力)でできたことが8割でできるようになる。けが防止にもなると思います。100キロ超え? 身長があるので、大丈夫だと思う」
人生初の大台100キロで、動ければ最強だ。尋ねて、食べて。もっと大きくなって帰ってくる。
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