阪神はオリックス・糸井嘉男と交渉解禁となる11日に、金本監督同席で交渉を行う 投打で電撃W交渉だ! 阪神は10日、FA宣言選手の公示を受け、オリックス・糸井嘉男外野手(35)と交渉解禁となる11日に、金本監督同席で交渉を行うと発表。同時に、新外国人投手とも最終交渉に入っていることが、分かった。最速159キロのリリーバー、ローマン・メンデス投手(26)=レッドソックス3A=で、ドミニカ共和国出身の1メートル91の長身右腕を、守護神候補として獲得する。
必勝を期す2017年へ抜かりなし-。阪神はオリックス・糸井がFA宣言選手として公示された10日、すぐさまラブコールを送り、11日午後に、大阪市内のホテルで金本監督を交えて交渉すると発表した。解禁日即の交渉。来季の命運をかけた補強が、いよいよ本格的に動き出す。
そんな激動のなかで、海の向こうとも、電撃交渉をおこなっていたことが判明した。打が糸井なら、投はこの男-。最速99マイル(約159キロ)を誇る剛球右腕、ローマン・メンデスだ。
現在、米アリゾナ州スコッツデールでゼネラルマネジャー(GM)会議を開いている米大リーグだが、現地の関係者によると、レッドソックス3Aに所属するメンデスの代理人と阪神が交渉を行い、すでに最終局面に入っているという。
就任1年目を借金12で終えた金本監督が、オーナー報告で打線強化とともに補強ポイントに挙げたのが、ストッパーだった。「投手でいえば、先発よりは、後ろを任せられる投手ですかね」。
そこで球団は今オフ、三塁を守れる野手とともに、守護神候補の助っ人を探してきたが、ターゲットに定めたのがドミニカ共和国出身の右腕だ。
2007年7月に17歳の若さでレッドソックスと契約。10年にレンジャーズ移籍後、13年に右肘骨折のアクシデントに見舞われたが、14年7月にメジャーデビューを果たした。同年は30試合に登板し、防御率2・18。15年途中に再びレッドソックスへ移籍。メジャー通算45試合、すべて中継ぎで登板し、0勝2敗、防御率3・09を残した。
今季のメジャー登板はなかったが、3Aで32試合に登板し、4勝2敗2セーブ、防御率3・38と安定。3A通算でも87試合登板で、7勝5敗10セーブ、同3・37。何より131イニングで、122奪三振、四球は48という数字が光る。
球団関係者は、新外国人投手のポイントとして「奪三振や四球などの数字をチェックする」と話してきたが、その項目にも合致する。最速159キロだけでなく、平均球速も94マイル(約151キロ)。スライダーとのコンビネーションが武器で、チェンジアップやツーシームなども操るという。
1メートル91は、メッセンジャーの1メートル98、藤浪の1メートル97に続く長身で、残留濃厚な1メートル88のマテオと守護神を争う。ここに、セットアッパー転向となった左腕・岩崎や、経験豊富な右腕の藤川らが絡み、「勝利の方程式」を形成する方向だ。
糸井とメンデス。2大交渉がW成功となれば、2年目の金本阪神は、大きな戦力アップとなる。
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