来季は味方となる星との初対決を終えた山田は「いいボールだった。力強くて、プロで通用する真っすぐだった」と高く評価。さらにメジャーリーガーのお墨付きも得た。ヤクルトOBで米大リーグ、アストロズへの移籍が決まったばかりの青木が始球式とテレビ解説のため神宮を訪れ、星をチェック。「間違いなく即戦力。山田から三振を取れるのはすごい」と絶賛し、「1年目からどんどんやってほしい。必ず結果が出ると思うから、自分を信じて頑張って」と背中を押した。
試合前、一塁側のヤクルトベンチに足を運び、一足早くあいさつ。「温かく迎えてくれてうれしかった」と表情を緩めた。最速156キロの球速は、この日は最速149キロ止まり。調子のバロメーターだというツーシームの変化も小さく、本人は「ブルペンから調子が上がらなかった」と厳しかったが、迎え入れる側の評価はさらに高まるばかりだ。真中監督は「相手のMVPは星君。内容が一番よかった。ボールが強く、低めに集まっていた。頼もしく感じた」と持ち上げた。
「開幕1軍はもちろん、新人王を目指したい」と力を込めた右腕。来年3月31日の開幕が楽しみになる逸材が、力を示した。 (伊藤昇)
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