運命の日が刻一刻と近づいている。オリックス残留か、それとも優勢とみられる阪神か-。FA交渉解禁日の11日にも糸井にアタックする阪神が、殺し文句を用意したことが明らかになった。
球団首脳の1人は「もちろん、金本監督の力も借りなければいけないが、球団としても誠意をみせることが必要。いろいろ考えていますよ」と話した。初対面で心に響く言葉をどれだけ投げかけることができるか。用意したのは強力な2つのメッセージだった。
【殺し文句(1)「絶対的な力がほしい」】 今季は優勝した広島と24・5ゲーム差の4位に終わった。シーズン終了後、球団幹部は金本監督と議論し、優勝するために何が足りないか-を検証。答えは「機動力を含めた攻撃力」だった。糸井は、虎の弱点を補ってあまりある存在だ。
今季143試合に出場し、打率・306、17本塁打、70打点。それよりも評価したのはリーグトップタイの53盗塁だ。阪神の今季の59盗塁はリーグワースト。投手には残留確実のメッセンジャーという柱が存在するが、野手の幹になれる絶対的な力に惚れ込んだことを訴える。
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