Bリーグ元年。コート上はヒートアップするばかりだ。試合開始6分34秒。A東京・菊地との接触プレーをめぐって口論となった末、千葉・アームストロングが菊地を突き飛ばし、反スポーツマンシップ行為により一発退場。乱闘騒ぎに発展し、両軍合わせて11人が退場となった。
「ここまで退場者が出るのは人生で初めて。NBAでも記憶にないくらいです」
米プロバスケットボールNBAの下部リーグでプレー経験があり、40分間フル出場した千葉・富樫は驚きを隠せなかった。
リーグ規約では、乱闘騒ぎが起こった場合に控え選手がチームベンチエリアから出る行為は認められていないが、両軍の選手はたまらずコートに駆け込み、エキサイトする2人を止めに入った。約15分間試合を中断し、3人の審判がリプレー検証。他のスポーツに比べ、退場の規定に厳しい規約を遵守し、千葉の5選手とA東京の4選手に違反があったとして退場を宣告した。
さらに、A東京・ギレンウォーターが乱闘騒ぎのなかで暴力行為をはたらいたとして退場処分に。リーグ関係者によると、リーグ統一前のナショナルリーグ(NBL)、bjリーグを含めても11人の退場は最多。日本のプロスポーツのなかでも珍しい大量の選手退場劇となった。
「ハードに戦ってくれた6人の選手を誇りに思う。ホームゲームで最後まであきらめない姿を見せてくれた」
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