シンガー・ソングライター、吉田拓郎(70)が27日、パシフィコ横浜・国立大ホールで首都圏ツアーの最終公演を行った。12年ぶりに報道陣の取材に単独で応じ、今年のノーベル文学賞を受賞した米シンガー・ソングライター、ボブ・ディラン(75)について拓郎節で解説。13日の授与発表後、沈黙を続けている世界のカリスマ歌手に「授賞式はえんび服ではなく、ボブ・ディラン的ファッションで出たら格好いい」と型破りなエールを送った。
古希を迎えたレジェンドはトークも絶好調だ!
この日、公演前に報道陣に対応。拓郎が単独で取材に応じるのは、2004年以来12年ぶりだ。
異例の取材について「お願いがある」と切り出し、03年に肺がんの手術を受けたことに言及。「肺がんから立ち直ったという表現でずっと(記事が)書かれている。そろそろ解放されたい」と真剣な表情を見せるも、「今言ったことを書きますか?それだと元のもくあみで…」とお茶目に語り、報道陣を笑わせた。
高校時代に憧れ、多大な影響を受けたボブ・ディランの話題になると、13日にノーベル文学賞受賞後、沈黙を続けるディランとは打って変わり饒舌キャラへと変身。
ノーベル文学賞に選出されたことについて「とにかくびっくりした。すごい出来事だと思う半面、ボブ・ディランは一体どう考えているんだろうというのが率直にある」と興味津々の表情。
ディランは受賞以降、ダンマリを続け、21日までに自身の公式サイトから「ノーベル文学賞受賞者」の表記を削除。同日に選考委員が「無礼かつ傲慢だ」と激怒するなど賛否両論が起こっているが、「彼は心の奥に何かを強く持ってるんだけど、それを生涯、人には明かさないんじゃないか」と持論を展開した。
12月10日にストックホルムで行われる授賞式へディランが出席するかは、自身が1974年の日本レコード大賞で、Gジャン&ジーンズ姿で登場して会場を騒然とさせたことを引き合いにエール。「えんび服なんか着ないでボブ・ディラン的ファッションで出ていったら格好いいな」と拓郎節で出席を願った。
4都市5公演を巡るツアーの千秋楽では約4700人の大歓声の中、ディランの名曲「風に吹かれて」など23曲を熱唱。「年末のNHK紅白歌合戦!?絶対出ません!」と笑わせ、「70歳ですけども、そんじょそこらの70歳より元気でやっている」とエッヘン顔。
日本音楽界を牽引するおっさん歌手は元気だ!
この記事をシェアする