阪神秋季練習(26日、甲子園)阪神は今月9日から甲子園と鳴尾浜で行っていた秋季練習を打ち上げた。金本監督は甲子園で「体を大きくしよう、強くしようというテーマで始めて、思った通りにはできたと思う」と、納得の表情を見せた。
土台作りとなったこの秋季練習は、技術よりもトレーニングが中心だった。「けっこうMAXで(ウエートトレを)やらせた。限界までいって、そこからプラス2回。そうとう筋肉痛になっていたと思うよ」と明かすと「筋肉痛でも、ひと汗かいたら動けるようになる。筋肉痛慣れというか。そのうち筋肉痛も起こらなくなる」と説明。限界を超えた先に、強靭(きょうじん)な肉体ができる-。その考えのもと、29日からの高知・安芸での秋季キャンプでは「両方やる」と意気込んだ。
「技術練習もたくさんやるし、トレーニングもやるし、実戦もやる。ランニング、ダッシュの量も増えてくる」
投手も野手も、トレーニングで鍛え上げる。そしてバリバリに張った体に、技術もたたき込んでいくつもりだ。
「自分の足りないモノをわかってほしい。自覚してほしい。そうしたらシーズンオフに、その課題に向かっていける。自覚して、理解して、わかって、自分を知る。そうやって(秋季キャンプを)終わってほしい」
11月16日の打ち上げまで、3週間弱。限界を超え、己を知る-。過酷なキャンプとなるのは、間違いない。(堀啓介)
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