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【球界ここだけの話(707)】秋のリーグ戦は勝ち点0も、東大野球部は実を結びつつある 

東大・宮台康平投手

 東京六大学野球秋季リーグ戦。東大は1勝10敗の勝ち点0に終わり、1998年春から38季連続で最下位となった。

 春は3勝(上位3校の明大、立大、法大から1勝ずつ)を挙げたこともあり、2002年秋以来の勝ち点獲得が大いに期待されたシーズンだった。だが、エースで大学日本代表に選出された左腕、宮台康平投手(3年)が左肩の違和感のため、わずか1回しか投げられなかったことが響いた。

 それでも、試合内容は濃密だった。印象的だったのは立大戦だ。1回戦は延長十回の末、4-3で勝利。安打数でも14本対6本と圧倒し、立大・溝口監督に「完全にやられた」と言わせたほどだ。2回戦は4-7で敗れたものの、3点ビハインドをはねのけ、一時は同点に追いつくなど食い下がった。3回戦は0-6で力尽きたが、地力がついたことを感じさせる3試合だった。


 2012年11月に就任した浜田一志監督(52)による「改革」が実を結びつつある。指揮官が何よりも重視しているのは「食」だ。食事も練習の一環と位置づけ、1日5000キロカロリー以上摂取を義務づけている。

 他の5校に全く歯が立たなかった頃の東大の選手といえば、線が細くひ弱なイメージだったが、今は違う。他校と遜色のない堂々とした体格の選手が神宮球場で躍動している。

 立大2回戦で本塁打を放った宇佐美舜也外野手(2年)は「1日5食」をノルマとしている。「食べてトレーニングをすることで、明らかにパワーがついて飛距離が伸びた」と効果を実感している。

 最速150キロを誇る宮台は来秋のドラフト1位候補といわれる。野手のレベルの底上げが進んでいるだけに、左腕が完全復活すれば、来年のリーグ戦では勝ち点どころか上位を狙える可能性も十分にある。来年は、これまで以上に東大の戦いぶりに注目だ。(片倉尚文)

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