サンスポ

【黒田正宏 軍師の断】西岡、新たな故障につながらないように注意

阪神・西岡

 ビシッ…。あの音だけは忘れることができない。南海でプレーしていた1979年2月の春季キャンプ。同い年の門田(博光)が右アキレス腱を切ったときの瞬間だ。当時のグラウンドは固く、その中でスパイクを履き、ジャンプした瞬間にアクシデントとなった。「俺は終わった」。寂しそうに悟っていた。

 門田は同年9月に復帰したが、筋力が落ちた右足をかばうがゆえ、疲労は左足に蓄積していた。西岡は来季、前半戦にも復帰できると思うが、新たな故障につながらないよう、体を慣らす段階から十分注意してほしい。

 勝負強く、スイッチヒッターで、さらに配球を読むことができる西岡の復帰は待ち遠しい。代打もできるが、本人はまず二塁で勝負したいという気持ちがあるだろう。アキレス腱断裂は治る。縫合部分は体の防衛本能で逆に強くなれる。来季の活躍を祈っている。 (サンケイスポーツ専属評論家)

©2026 SANKEI DIGITAL INC. All rights reserved.