阪神秋季練習(14日、甲子園)阪神・北條史也内野手(22)が秋季練習第2クール2日目の14日、30メートルダッシュで確実な成長力を証明した。昨秋より0秒23もスピードアップ。今季は6盗塁に終わり、金本知憲監督(48)から「足が遅い」と言われていたが…。走れる1番打者へ、大変身や!
うろこ雲の下で、ストップウオッチを持つ伊藤トレーニングコーチの手が震えた。北條が激変していた。金本監督は計測タイムを刻んだノートを見る。北條ははにかんだような表情ながら、高い目標を語った。
「もっと足が速くなりたいので。いろいろ教えてもらったことを頭に入れて、しっかり練習したいです」
塁間の27・431メートルに近い30メートルダッシュで4秒09をマーク。上本(3秒87)、俊介(4秒03)、大和(4秒04)のトップ3には及ばないが、驚くのはその成長力である。昨秋のキャンプで4秒32だったものが今春のキャンプで4秒15になり、この日、さらなる上積みを証明。そりゃ、首脳陣も驚くはずだ。
今季のチーム盗塁数「59」はセ・リーグワースト。北條はわずか「6」だった。自己最多の122試合に出場したことを考えると実に残念な数字で、金本監督からも「足が遅い」と鈍足のレッテルを貼られてきた。今季は9月から1番に定着し、来季も斬り込み隊長を任される可能性が高い。広島のような機動力野球を実現させるには、北條の変わり身にかかっている。
指揮官は北條について「速くなると思うよ。せめて並になれよ、と。いや、並以上になってほしいわ、やっぱ」とうなずき、「上に上に膝を上げる感じで」と直接、走法をアドバイスした。ウエートトレで下半身を強化し、秋季キャンプで臨時コーチを務める元陸上選手の秋本真吾氏(34)にもノウハウを聞くつもりだ。
「単独で走るサインが出るように頑張ります」
北條も前を向いた。自らの判断でスタートできる「グリーンライト」の取得へ。走れるリードオフマンを目指す。 (阿部祐亮)
「上本も大和も速い。俊介も維持をしているけど、タイムの伸び率は中谷、北條がよかった。ウエートトレーニングをしっかりとしてきた効果が出ていると思う」