フェニックス・リーグ(14日、西武3-6阪神、南郷)阪神・横田慎太郎外野手(21)が西武戦(南郷)で1号3ランを放つなど4打数2安打3打点と気を吐き、復調気配を漂わせた。球場敷地内ではソメイヨシノが季節外れの花を咲かせる中、掛布雅之2軍監督(61)は「横田も咲き乱れるか?」と開花に期待した。試合は6-3で勝利した。
秋だけどサクラサク。横田がフェニックス・リーグで第1号。1-0の三回一死一、二塁で、西武先発・誠の142キロをライナーで右翼に突き刺した。全7試合で25打数4安打で打率・160と苦しんできた中、一分咲き弾を不振脱出のきっかけにしたいところだ。
「ずっと4番で打てなくて、チームに迷惑をかけていたので打ててよかったです」
若き大砲候補もようやく出た一発に少しだけ息を吐いた。一回には体勢を崩しながら左前にしぶとく運ぶなど、執念のマルチで主軸としての仕事を果たした。
現在の改善点は左肩の動きだ。左投げ左打ちのため左肩が早く出てくる傾向があり、掛布2軍監督との二人三脚でより下半身主導で体が水平に回るよう、左腰を意識してきた。日々の打撃改善が少しずつ結果に結びつつある。
それでも、将の視線は厳しい。「まだまだ。(本塁打が)出たことで気持ちが楽になったと思うけど、その後(一ゴロ)がね。(フェニックス・リーグ)残り40打席くらいで内容も伴ってほしい」ときっぱり。高い潜在能力を誇るからこそ、師匠のチェックは厳しくなる。もちろん横田も「あした(15日)打てなかったら、また一緒なので。継続してやっていきます」と腕をぶした。
試合後、季節外れの花をつけたソメイヨシノの下で若虎は階段ダッシュを繰り返した。その様子を見ていた掛布2軍監督が叫んだ。「こんな時期に桜が咲いているよ! 横田も咲き乱れるか?」。宮崎で強固な土台を作っている真っ最中の21歳。虎の将来を担う逸材の開花が待ち遠しい。 (新里公章)