60年の付き合いで、1度しかごちそうにならなかった逸話も大ウケ。永さんについては「本当にいい友だちというか。同志、戦友でもないし、心からわかり合えてなかったし」と苦笑しながらも、「永さんのいない世の中は非常につまらない。また近いうちに会うと思うので。じゃあね」と切なく手を振った。
この日、徹子は持ち時間7分を超過し、15分間感謝と愛情を表現。司会を務めた元ザ・フォーク・クルセダーズのきたやまおさむ(70)が続く登壇者に「永さんが生前おっしゃっていた『簡潔をもって良しとする』。これをもう一度確認ください」と促し、さらに爆笑を誘った。
ユーモアにあふれた会だったが、歌手、ジェリー藤尾(76)は永さんの作品「遠くへ行きたい」を熱唱すると、「ダメだ。泣けちゃうよ」とポツリ。永さんが作詞した故坂本九さんの名曲「上を向いて歩こう」が会場に流れると、徹子はそっと涙を拭いていた。
「『飲む、打つ、買う』とはまったく無縁の人だった。(永さん、故野坂昭如さん、亜星で結成した)『世直しトリオ』では素晴らしい歌声を披露してくれた。素晴らしい歌をたくさん作り、内緒で困っている人を助けたり…。まさに波瀾万丈の人生だと思います」
「僕のことをずっと怒り続けてくれた。僕のことをみてイラッとすると体に良くないと思い、お見舞いには行けませんでした。(知り合ってから)46年間、先生だと思って付き合ってきました。本当に感謝しています」
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