(セ・リーグ、DeNA2-3広島、20回戦、10勝10敗、14日、横浜)横浜の夜空にどでかい花火を打ち上げた。1軍に復帰したばかりの広島・エルドレッドが17号ソロを放ち、白星をたぐりよせた。
「しっかりと打てる球に集中していこうと思った。今永もいいボールを投げていたが、初球をしっかりとバットの芯でとらえることができた」
一回の1打席目は見逃し三振、四回の2打席目は空振り三振。そして迎えた1-1の七回先頭。捕手の戸柱が腰をあげるほどの高めのボール球をぶったたくと、打球は赤く染まる左翼席まで飛んでいった。
「確かにボール球だったけど、ボール球でも自分が打線にいると、こういうことがある。パワーバッターの特徴が出た。ああいうところで何かを起こすのが仕事だから」
6月15日の西武戦(マツダ)で走塁中に右大腿二頭筋挫傷の負傷。回復のため約2カ月間、2軍で過ごした。ルナの不調で1軍復帰したその日に6月14日の西武戦(マツダ)以来、チームトップの鈴木に並ぶ17号ソロ。ラストスパートに入った鯉に、頼もしい男が帰ってきた。
弟分にも刺激を受けた。日頃からかわいがっていたヘーゲンズが今季初先発で5回3安打1失点。勝ち星こそつかなかったが「チームにとって大きな勝ち。それに貢献したヘーゲンズは素晴らしい」とたたえた。加入当初に食事に誘い、チームになじむためにアドバイスを送ってきた。それだけに、好投を無駄にしたくなかった。
「最後に優勝というものを、みんなで勝ち取りたい。自分のバットとパワーで導きたい」と25年ぶりの優勝へ気合を入れた。2位巨人も勝ったために6・5差は変わらずも、2カード連続の勝ち越し。残り33試合、E砲がビクトリーロードをけん引していく。(玉木充)