5日の先発に向けてキャッチボールを行う藤浪。2020年東京五輪出場を熱望した(撮影・山田喜貴) 2020年東京五輪で野球・ソフトボールなど5競技18種目が追加されることが4日、正式に決まった。
素直にうれしかった。あと4年でもっともっと自分を高め、世界へ挑みたい。阪神・藤浪も野球の五輪復活をよろこんだ。
「まだ先の話ですけど。とりあえず、野球界全体でそういう活動をしてきたので、よかったと思います」
ルーキーイヤーから昨季まで3年連続2桁勝利を挙げ、世代の旗手として期待されてきた。同学年の日本ハム・大谷とともに、2020年は脂の乗りきった26歳で迎える。日本野球機構と全日本野球協会、そして日本ソフトボール協会が作成したPR映像では「もう一度、野球を。もう一度、ソフトボールを」という合言葉のもとに、キャッチボールをつないでいく役として出演していた。
自身が日本球界の中心になっていかないといけないことは、そういったさまざまな取り組みも通じて、おのずと強くなっていた。自国五輪での悲願が現実に叶ったいま思うのは、日の丸を背負うために、さらなる活躍が必要だということだけだ。
「自分が生きているうち、野球をしているうちは(自国での五輪開催は)ないと思う。しっかりと活躍して出場できるように、がんばります」
今季はここまで4勝7敗、防御率3・54と苦しんでいる。プロ入り以来続けてきた2桁勝利に、4年目にして初めて黄色信号が灯っている。自身ワーストの7戦連続勝ちなしと、長いトンネルの中だ。5日のヤクルト戦(神宮)での先発へ向け、キャッチボールやダッシュで調整した。ここから一気に状態を上げていく。
「もちろんいい投球をしたいです。調子自体はずっと悪いとは思っていないので。あとはどう打者を抑えるかというところ。勝ちたいのは毎回勝ちたい。それは勝っているときも(今のように)勝てていないときも変わらないです。しっかりとゲームを作りたい」
金色に輝く目標ができた。4年後を逆算しても、立ち止まっていられる瞬間はない。 (長友孝輔)
「よかったです。あのとき(アテネ)はオールプロになって、金メダルの期待が大きかった中でとれなかった(銅メダル)んで、僕も(4年後の代表入りを)狙う気持ちで、がんばりますよ」
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