ソフトボールが東京五輪での追加競技に決まり、笑顔で取材に応じる上野由岐子 ビックカメラ女子ソフトボール高崎の上野由岐子投手(34)ら3選手が4日、2020年の東京五輪でソフトボールが正式に実施競技に追加されたことを受けて、群馬・高崎市内で取材に応じた。
「率直にうれしいです。世界のソフトボーラーが、もう一度五輪に出たいという思いで今までやってきた。(きょうは)特別な日。ベクトルがはっきりしました」
日本ソフトボール界の顔である上野が、08年の北京五輪以来となる3大会ぶりの競技の復活を喜んだ。ロンドン、リオデジャネイロと2大会続けて実施競技から外れ、引退を考えたこともあったが、ビックカメラ女子ソフトボール高崎の宇津木麗華監督(53)の「ソフトボールに恩返しする気持ちで頑張りなさい」という言葉を心の支えにプレーを続けてきた。
38歳で迎える東京五輪を「もちろん若手には負けたくないけど、それがすべてではない。(五輪)経験者は指を折るほどしかいないから、楽しさや厳しさを若手に伝えたい。エースの立場じゃなくても、そういう選手を作っていきたい」と見据える。
北京五輪での決勝トーナメントの2日間、計3試合で413球を投げ抜き、日本を初の金メダル獲得に導いた力投は記憶に新しい。「(東京五輪は)前王者として臨む。金メダルしかない重圧をひしひしと感じています」。4年後に思いをはせる不動のエースの表情は、晴れやかだった。
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