4年間を振り返ると「あっという間」だった。「最終戦の今日は、リーグ戦のヤマ場。全員で1勝したかった。今までやってきたことを出して、悔いを残さないように戦った」とリング上で激しい戦いをする小林とは違った落ち着いた口調で答えた。「今日の日大の勝利は、大学王座を三連覇してこそ、意義があるものになる」と、12月に茨城県で行われる、関西学生ボクシングリーグ戦を制した芦屋大学との全日本大学ボクシング王座決定戦を見据える。
5戦全勝で「第69回関東大学ボクシングリーグ戦」三連覇を成し遂げた日大ボクシング部。リーグ戦優勝回数は合計30回目。圧倒的な強さと伝統を誇る日大ボクシング部の主将、小林将也の今季リーグ戦の成績は、初戦の法大・黒田虎之助に勝利。2戦目で拓大の全日本ランカー・竹嶋宏心に敗れ、3戦目の駒大・藤山義範、4戦目の東洋大・全日本ランカー秋山佑汰に勝利。最終戦は農大のリオ五輪代表、全日本王者の森坂嵐に敗れ、5戦3勝2敗。最後まで試合をあきらめない闘志あふれるファイトは、日大ボクシング部の主将にふさわしかった。
大学卒業後の進路は、地元新潟に戻り、保健体育の教師としてボクシングの指導者を目指す予定だ。将来、後楽園ホールで教え子がリーグ戦のリングに上がり、試合観戦に来る小林先生に会えるかもしれない。(岩崎仁)
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