予期せぬアクシデントが好調鯉を襲った。1-2の六回無死二、三塁の守りで、倉本のボテボテの打球を前のめりに処理した菊池が左肩を負傷。六回のDeNAの攻撃が終わるまで守備についていたが、七回の攻撃に入ると、検査のために病院に向かった。
試合後の緒方監督も渋い表情で「病院に行ったよ。肩、肩」と負傷箇所を明かした。
菊池は「2番・二塁」としてここまで攻守両面で鯉を引っ張ってきた。発熱のために欠場した4月8日の阪神戦(甲子園)を除いた78試合で「2番・二塁」で先発出場。人並み外れた広い守備範囲と粘り強い打撃で首位・広島の独走態勢に大きく貢献していた。1-0の三回二死では左翼線を破る二塁打を放ち、リーグ最速となる今季100安打を記録していた。患部の状態について松原1軍チーフトレーナーは「(グラブ)トスした場面で左肩を痛めた」と説明した。
検査を終えて横浜市内の宿舎に戻ってきた菊池は明るい表情で「元気です。大丈夫です。またあした」と話した。付き添っていた石井トレーナーも「シリアスではない」と軽症であることを強調したため、長期離脱は避けられた模様だ。
今後については出場選手登録は抹消せずに患部の経過を見守っていく見通し。ナイターで巨人が敗れ、1996年以来20年ぶりとなる前半戦首位ターンが決まった。逆転負けの中で最悪の事態は回避できそうなことが救いだ。 (玉木充)
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