また、結果を積み重ねるしかない。横田が泥臭くチームに貢献した。一回一死一、三塁で二ゴロを放ち、その間に三走・上本が生還し、先制点をもたらすと、三回先頭でも右中間寄りの打球を快足を飛ばして二塁打にした。1軍へはい上がる戦いが始まった。
「(1軍では)反省ばかりです。結果が出なくて、悔しい思いばかりしてきたので、しっかりやるだけです」
この日は5打数1安打1打点。結果に満足することなく、21歳は引き締まった表情のまま帰りのバスに乗り込んだ。
開幕1軍を勝ち取るも、5月6日に無念の2軍落ち。そこから掛布2軍監督のもとで修正を重ね、同26日に今季ウエスタン1号を放つなど状態を上げて1軍に再び挑んだが、13日に今季2度目の登録抹消。またも壁にはね返された。
4-8の九回一死一、二塁。広島・中田に9球粘るも、見逃し三振に倒れた。指揮官は「ファウルの仕方が自分で主導権を握っていない。投手に攻められている」と力不足を指摘し、「これはこれからの課題。今度はいい形にしたいから、時間をかけてやるよ」とどっしり腰を据える考えを明かした。
背番号24も「自分が最後に結果を出せなかったことは実力不足。しっかり練習します」と気合を込める。未熟さは可能性の裏返し。さらに大きくなって、1軍の舞台に戻ってみせる。 (新里公章)
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