熊本城にある南大手門付近の崩落現場をぼう然と見つめる左から伍代夏子、杉良太郎、橘慶太=熊本・中央区 俳優、杉良太郎(71)とw-inds.橘慶太(30)が13日、熊本市役所を訪問し、熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城の復興支援金の目録を大西一史市長(48)に手渡した。
杉は、2日に妻で歌手、伍代夏子(54)と開催した公演の収益の一部を今回寄付。橘は5日開催の所属事務所、ライジングプロダクション主催の復興支援ライブの収益を全額寄付した。
杉は4月30日、同市内の避難所を慰問。その際、車中から石垣の崩落などを目の当たりにし、「熊本城は熊本だけでなく世界に誇れる名城。日本人としてショックを受け、どうすれば早く復元できるかを考えた」と寄付の趣旨を説明した。
杉はこの日、橘や伍代らと熊本城を視察。前日12日には八代市で震度5弱の余震を観測しており、崩落現場で「これ以上被害が広がらないように…」と願った。
同市によると、崩落した石垣には文化財も含まれ、「(石垣を)忠実に復元する必要があり、完成は10、20年単位で考えている」と説明。石垣の再建費だけで354億円と試算されており、杉は「熊本城の復興は希望の光。瓦1枚分でも寄付する人が出るように支援を続けたい」と誓った。