舞台は甲子園。相手は巨人。2軍とはいえ「伝統の一戦だ」。まずはマイコラスが相手となる。最高の登竜門。掛布2軍監督は迎撃することで、1軍エキスを吸収することを厳命した。
「打ちたいね。打席に立って、いろいろ感じてもらいたい」
マイコラスは昨季1軍で21試合に登板し、チームトップの13勝(3敗、防御率1・92)と大活躍し、虎は3敗を喫した。
「(1軍投手の)ボールを見られる、打てるというのは勉強になる」
今季は右肩の張りで2軍生活が続いており、きょうが復帰2戦目。まだリハビリ途上ではあるものの膝を折らせることこそ、何よりの自信になる。ましてや、先着確実3100人に将の特製千社札が配られ、輝流ユニホームの着用など、球団サイドが2試合でのべ3万1000人の観衆を狙っている伝統の一戦。衆人環視の中だからこそ、意味がある。
2軍で4番を任され、8日のウエスタン・オリックス戦(鳴尾浜)で3号ソロを放った江越は「打てば(昇格への)アピールになる。しっかり結果を残せるようにしたい」と意気込んだ。ルーキーイヤーだった昨季はマイコラスに2打数無安打1三振と手も足も出なかったが、今年こそやり返す。
ミスタータイガースが、ハードルが高くなった伝統の一戦で若虎たちを、さらに鍛え上げる。 (臼井杏奈)
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