(セ・パ交流戦、阪神5-1西武、2回戦、1勝1敗、4日、甲子園)これがプロの洗礼だ。甲子園で投げるという怖さを1番・鳥谷がルーキーに味わわせた。一回。西武先発のD1位・多和田真三郎投手(富士大)の2球目を鋭く右前に運んで、いきなり膝を折らせた。
「(一回は)つないでつないで、という形でした」
二回一死でも一、二塁間を破り、六回には二塁強襲の中前打。4月24日の広島戦(マツダ)以来、実に33試合ぶり今季2度目の猛打賞をマークした。しかも、すべての「H」ランプが中堅から右翼への当たり。これまでは窮屈なフォームで逆方向に合わせたような打球が多かった。ようやくらしいものになってきた。「バットが波打っている」と指摘し、ポイントを前にするように指導していた金本監督も「昨日(2日、1安打)からかなり打撃の形が戻ってきている」と目を細め、試合前に「昨日の感覚を忘れないように」と助言したことを明かした。もう大丈夫だ。
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