もともとファンとの交流戦も大得意。ビジターでの練習後は、ファウルグラウンドのフェンス沿いでサインや記念撮影に応え続ける。ある試合前には敵チームのシートノックが始まりそうになり、球団関係者が収拾を図った。悲しむファンへ向け「俺はサインしたいんだ。こいつ(関係者)のせいだ。こいつに言ってくれ!」と叫び続けた。そんなファン思いの姿勢をドリスも見習い、コボスタ宮城では藤川、高橋らリリーフ陣も同様のサービスを行った。交流の輪は広がり続けている。
2日の楽天戦で1安打完封した藤浪に続き、開幕投手を務めた豪腕の復活星。両輪が回りはじめた虎は、いよいよ加速する。「2人で勝ち星を重ねていきたい。本当にいいチーム状態だから、このまま続けていきたいね」。メッセンジャー自身も快進撃を疑わない。ここから連勝街道を突っ走る。 (長友孝輔)