九回、無失点に抑えた藤川。連投もこなし、今季2勝目を手にした(撮影・森本幸一) (セ・リーグ、阪神3x-2中日、12回戦、6勝6敗、19日、甲子園)揺れるスタンド。虎党の大合唱-。すべてが背中を押してくれた。これ以上ない舞台に球児が応えないはずがなかった。
「チームが勝ってよかった。(連投は)初めてじゃないよ。久しぶりだったね。まだまだ素人です。まだ春先なんでね。残り99試合。チームにとって重要な仕事ができればいいと思います」
前日18日に日本球界では4年ぶりにセーブをあげたばかり。休む間もなく、2日連続で出番がやってきた。
2-2の九回。本来ならばマテオがいく場面だったが守護神は股関節付近を痛めており、この日まで休養予定。1番・大島から始まる相手打線を封じるべく、金本監督から指名された。
いきなり大島に中前打を許したが、続く荒木のバントを得意のフィールディングで二塁封殺。二死後、ビシエドを歩かせ、暴投も重なったことで二、三塁とされたが、最後はナニータを高め真っすぐで平凡な左飛に仕留めた。金本監督はこの1球を「高めで押した、力で抑えたレフトフライ。昔の球児を思いだしましたね」と絶賛した。
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