春の叙勲で旭日小綬章を受章し、喜びを語る北島三郎=東京都新宿区(撮影・春名中) 政府は29日付で2016年春の叙勲受章者を発表した。芸能界からは歌手、北島三郎(79)らに旭日小綬章が贈られた。
10月で80歳を迎える演歌界の大御所は「びっくりとうれしさと感謝でいっぱい。人生の1ページに大きな足跡が残った」と喜びを語った。
高校卒業と同時に北海道から上京し、ギターの流しからチャンスをつかみ、1962年にデビュー。「なみだ船」でレコード大賞新人賞を受賞し、ヒット曲は「函館の女」「兄弟仁義」「与作」「まつり」と数知れず。「ヒット曲は多いなと思う。俺もすごい歌手だな」とリップサービスした。
「小さい子からおじいちゃん、おばあちゃんまで『サブちゃん』と呼んでもらえる。そんな歌手でいられることに誇りと幸せを感じています」。師匠の作曲家、船村徹氏(83)は03年に旭日中綬章を受章しており、北島は「喜んでくれていると思う」と笑顔を見せた。