一回に遊撃内野安打を放ち、10試合連続安打とした高山(撮影・安部光翁) (セ・リーグ、阪神5-2DeNA、5回戦、阪神4勝1敗、14日、甲子園)もはや当たり前と思えるほど簡単にヒットを打ってしまう。それが、このルーキーのすごさだ。ドラ1位対決も、虎の勝利。一回、高山俊外野手(明大)がDeNA・今永昇太投手(駒大)から遊撃内野安打。連続試合安打を10に伸ばした。
「それはいいことなんじゃないですか」
さらりと話したが、阪神新人の連続試合安打が2桁に乗るのは2001年の赤星憲広(12試合)以来、15年ぶり。何よりも頼もしかったのが、1-1の六回一死からスライダーをとらえた右前打だ。「(それまでの)2打席は真っすぐに差し込まれていたんで。何とか出塁しようと思って、タイミングをとってバットを出しました」。
五回まで被安打2と好投していた同期の左腕から、2試合連続6度目のマルチ安打。これが勝ち越しの口火となり、金本監督も「本当に塁に出るのが当たり前みたいになってきて。そのくらい期待は大きいんですが、その通り、応えてくれますね」と目を細めた。
高山と今永は2014年11月19日、明治神宮大会決勝で激突した。2打数1安打も、0-3で敗戦。悔しさを味わって以来の再戦だった。
「大学の頃から真っすぐが強かったので、そういうイメージで打席に立ちました」
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