6日に巨人・菅野に完封された際も工夫の無さを嘆いたばかり。バットを短く持つ、スタンスを狭める、粘る…。方法はあるはず。しかも抜群の投球だった菅野と、この日の五回以降の投手とでは、まったく違う。
「工夫して集中して執念見せて、打てないんだったら仕方ない。勝負に負けたってこと。そういうものは伝わってくる。いまは僕には、伝わってきていない」
つまり気持ちの問題。延長十回に一死もとれず3連続四球の金田もそうだ。「打たれるのはしかたないが、彼がどういう気持ちで何を考えて投げているのか、僕にはさっぱりわからない。淡々と投げてベンチでも淡々と座っている。降格? そうなるんじゃないの。伝わってくるものが何もない」と吐き捨てた。
5番ゴメスが腰の張りで途中交代し、10日の出場は微妙。「あしたも球の速い、いい投手(福井)が来る。さあ、どうするのか。いくらこちらが言ったって打席に立つのは選手。選手がそういう意識とか気持ちを持たない限り…まあ、同じことになるでしょう」。勝ち越しをかけた3戦目。選手がどんな変化を見せるか。超変革の真価が問われる一戦となる。 (堀啓介)
「黒田を早く降ろしたのは良かったけど、継投にやられた」