【オーガスタ(米ジョージア州)4日(日本時間5日)=石井文敏】男子ゴルフの今季メジャー第1戦「マスターズ」は7日から4日間、当地のオーガスタナショナルGC(7435ヤード、パー72)で行われる。松山英樹(24)=LEXUS=は18ホールを回るなどして調整。3年連続5度目の出場で経験値の高まりに自信を明かした松山に対し、大会3勝のニック・ファルド(58)=英国=が優勝の可能性は十分にあると分析した。
すでに汗ばむほどの日差しとなった午前9時。松山は練習ラウンドを第1組で1番から出た。25歳の友人、ダニー・リー(ニュージーランド)らと18ホールを回った。
「いい形で調整できていると思う」
グリーン周りを中心に確認したラウンド後は大会公式サイトのインタビューに応じ、調整は順調だと明かした。「グリーンがとても速く仕上がっている」と、オーガスタ特有の超高速グリーンの感触も口にしたが、特別驚く様子はない。3年連続5度目の出場。昨年は5位と実績を残した。
「いろんなコンディションがある中で経験が生きると思う。これまで30ラウンドくらい(プレーした)」。松山は過去4年の本番だけで14ラウンドを消化。今年も事前に計18ホールを回るなど、練習ラウンドを含めてオーガスタを約30ラウンド回っている。経験値の高まりは大きな強み。自身が感じていると同時に、周囲も高く評価する。
マスターズ3勝を含むメジャー6勝のニック・ファルド(米CBSゴルフ解説者)は大会サイトで、「松山は体もがっちりしていて、すべてがいい。優勝のチャンスはある」と絶賛。松山が米ツアー初優勝を果たした2014年7月の時点でその飛距離やショット精度を称賛。メジャー優勝の可能性を指摘してきた。
さらにファルドは、松山が5度目の出場であることに着目。「ジャック・ニクラウスとゲーリー・プレーヤーは5度目の挑戦で初めてマスターズを勝った」と、偉大な先人2人のマスターズ初Vがちょうど出場5度目だったことを例に出した。
「本番はどういうコンディションか分からないけれど、頑張りたい」と松山。レジェンドに続く日が近づいているのかもしれない。
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