(セ・リーグ、巨人2-8阪神、1回戦、阪神1勝、5日、東京D)西岡が執念の打撃で大きな追加点を奪った。4-1の六回、ゴメスの二盗などで作った一死一、三塁で打席へ。
「セカンド、ショートがゲッツー態勢だったので、追い込まれるまで思い切り行こうと思った。追い込まれて、とにかく転がそうと」
カウント2-2からポレダの外角147キロをたたきつけた。三塁走者を生還させるには十分な当たり。しかも必死に走って、一塁もセーフだ。
「(内野安打は)狙ってやってはいないけど。監督には『セーフティースクイズのサインなんか出してないぞ』と言われました。ヒットはヒットなんで」
一死で走者が三塁にいる場面。快音を残しても得点を奪えなければ意味はない。金本監督が「彼らしいといえば、彼らしい」と目を細めるしぶとい一打が、ポレダを落胆させ、ボークや藤浪への四球、高山の2点打を誘発した。まさに恐怖の7番打者だった。
この記事をシェアする