多くのヒーローが生まれた試合だったが、金本監督も「孝介(福留)がよく先制パンチとして打ってくれました」と4番の働きを決して忘れることはなかった。
今月26日で39歳になる。奮い立たせているのは、高山&横田の若虎コンビ。彼らがチャンスをおぜん立て。それにきっちりとバットで応える。
「2人に負けるわけにはいかない」が口癖。打つだけでない。守りでも先生だ。中村外野守備走塁コーチからは「気がついたことがあったら、なんでも言ってもらっていいから」とお墨付きをもらった。3日のDeNA戦(横浜)では雨の降りしきる試合前練習中で、高山にグラウンドがぬかるんでいる状態のときの捕球の仕方などをアドバイスしていた。
若虎を引っ張るベテランは、ポレダについて、「(昨年と)違いはあるかもしれないが、まだ対戦はあるだろうし…」と話した後、唾を飲み込んだ。攻略法は見つけた。チーム内に苦手意識はもうない-と、と言わんばかりだった。 (三木建次)
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