CM撮影で甲冑姿の伊東四朗(奥)と共演。畠山(手前)、川端は興味深そうに映像をチェックしていた(撮影・今野顕) ヤクルト・真中満監督(45)と山田哲人(23)、畠山和洋(33)両内野手ら4選手がヤクルト本社の「タフマン」のCMに起用されることが22日、分かった。本社のCMにツバメ戦士が出演するのは2006年の古田敦也選手兼任監督(50)=現解説者=以来10年ぶりで、7月頃に放送される。昨季14年ぶりにリーグ優勝を果たしたタフな男たちは、25日の巨人との開幕戦(東京ドーム)に向け、23日から神宮で練習を再開する。
開幕前最後の休日、神宮に真中監督らが集結した。昨季打点王の畠山。本塁打王&盗塁王、セ・リーグMVPの山田。首位打者の川端。25日に3年連続で開幕投手を務める小川。そして大御所タレントの伊東四朗。この顔ぶれは…。
♪あんたがた、タフマン-。彼ら以上に、このフレーズが似合う男はいない。ヤクルト本社の栄養ドリンク「タフマン」のCMに、7月からツバメ戦士が登場。この日、神宮で約7時間の撮影を行った。
「ヤクルトは昨年、優勝し、いま最も熱い男たちです。選手はタフな男たちの代表だと思いますし、タフマンらしさを出すためにスワローズの選手を起用させていただきました」
本社の広告担当者が起用理由を明かした。10年ぶりの復活だ。球団の監督、選手が本社CMに出演するのは2006年の古田監督以来10年ぶり。古田氏の恩師でもある南海・野村克也元監督(サンケイスポーツ専属評論家)以来29年ぶりのプロ野球の選手兼任監督として注目を集めたシーズンだった。古くは若松勉、荒木大輔(ともにサンケイスポーツ専属評論家)、池山隆寛(現楽天打撃コーチ)ら全国区の選手がCMに起用されてきた。
今回はVメンバーの主力が大挙登場し、伊東四朗が「あるキャラクター」にふんして、試合中の5人を元気づける設定。長時間の撮影を終えた真中監督は「タフマンは飲んでいます。(同じ栄養ドリンクで佐藤製薬の)ユンケルもいいけど、やっぱりタフマンだろ!」とPRした。
頼もしい顔もあった。腰痛で離脱していた畠山が、撮影のため、23日の練習より1日早く(?)チームに合流。「CMに出させてもらうのは光栄なこと。出たからには、それに恥じない成績を出したい。(開幕戦は)監督に呼んでもらった以上、試合には出るつもり」と強い意気込みを示した。
昨季は開幕前の低い下馬評を覆し、頂点に立ったタフガイたち。高麗人参が配合された「タフマン」を飲み、リーグ2連覇と、昨季果たせなかった日本一へ突き進む。 (吉村大佑)
「初めてのことなので光栄です。楽しかったです」
「伊東四朗さんがCMに出演しているイメージが強いです」
★往年のスターも
ヤクルトの選手らは、球団初の日本一を達成した1978年以降、本社のCMに登場。中心打者だった若松勉(のち監督、サンケイスポーツ専属評論家)が最初だったという。83年には甲子園で「大ちゃんフィーバー」を巻き起こした早実高の荒木大輔(サンケイスポーツ専属評論家)が入団。当時リニューアルされた飲むヨーグルト「ジョア」のCMに起用された。その後、野村監督のもとで黄金時代を迎え、池山隆寛(楽天打撃コーチ)、古田敦也(解説者)らが続々と出演した。
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