開幕投手より重要ともいえるポジションを、21歳に託す。チームに勢いをつける6連戦の初戦。勝利はもちろん、中継ぎ陣に2連休も与えてほしい-。こんなぜい沢な希望、金本監督も藤浪にだからこそ言えた。
「(週の)アタマにいかせたいからね、完投能力のある投手は。火曜に完投してくれたら、ありがたい。中継ぎが(月曜日を合わせて)2連休になれば、大きいから」
前日6日にメッセンジャーの開幕投手を公表。藤浪にも登板日を伝えたかを聞かれると「もちろん」とうなずいた。
今季初登板は、有力視されていた開幕2カード目の初戦、29日のヤクルト戦(神宮)だ。昨季の覇者に対し、昨季6試合で4勝0敗、防御率2・88。神宮で2戦2勝、防御率1・69を誇る。しかし相性以上に指揮官が期待するのが完投力。月曜日は試合がほとんどないだけに、火曜日の先発は、その後の5日間の戦力を大いに左右するわけだ。
伝え聞いた右腕も「普通に与えられた仕事ですから。何曜日でも完投する気です」と頼もしかった。昨季は両リーグトップの7完投、4完封。オフには10完投への意欲を語っていただけに、望むところだ。この日は、8日の西武戦に向けて甲子園で投手指名練習に参加。キャッチボールやショートダッシュで汗を流した。予定は5回。「実戦感覚ですね。変化球とか、もっとピッチングになるようにしたい」とテーマを話した。
この記事をシェアする