振れる、走れる、守れる!! オープン戦4試合目にして初黒星を喫したが、超変革を実感した。1万4554人のファンが胸を躍らせていた。ネット裏から観戦した坂井オーナーが確かな変化を口にした。
「きょうは勝てなかったけど、お客さんも入ってくれて若い選手が目立った。北條君、よかったね。高山君はさすがやね」
今季初の甲子園。ファンは朝から午前11時の開門を待ち、当日券売り場には長蛇の列ができた。スタンドには若虎のタオルやレプリカユニホームが目立った。期待に応えたのは4年目の北條だった。
鳥谷の代わりに五回から遊撃に入ると、六回一死で元虎スタンリッジの直球を左前打。二盗も決めた。1点を追う八回には一死一、三塁から大谷の抜けたカットボールを見逃さずに三遊間を破る一時同点のタイムリー。4日のソフトバンク戦(ヤフオクD)に続く、マルチ安打で、オープン戦打率は・667(9打数6安打)と上昇。
「甘い球を逃さず1球目からいくという感じで打席に立ちました」
前日試合中の円陣で打席での積極姿勢をたたき込んだ指揮官は「打者の一番の価値はやっぱりチャンスで打つこと。そういう意味では北條みたいなタイプがチャンスに強いと心強いし、楽しみ」と話した。
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