サクの向こう側への思いは、年々強くなる一方だ。剛腕で虎を引っ張るメッセンジャーが今年もバットで誓いを立てた。今季の「猛虎のお約束」も、本塁打宣言だ。
「今年こそホームランだ! 絶対に打つ!! これまでもフェンス直撃だってあった。見ていてくれよ、本当に打つから」
今季で来日7年目。今コーナーは6回目の登場だが、アーチを約束してくれるのは2年ぶり4度目。それほどの悲願だ。今キャンプもブルペン入りする回数より、打撃ケージ入りする機会の方が圧倒的に多い。「時間が空いたらやるようにしている。だって、打ちたいじゃないか!」と、他の助っ投を引き連れて宜野座ドーム内の打撃マシンを占拠している。
来日通算で326打席に立ったが、本塁打はゼロ。長打も二塁打が6本あったのみだ。昨季は少し打撃に関心を失ったように思わせる時期もあったが、巻き返したい。「高校では15本塁打も打ったんだぜ」と口ぐせのように語るだけに、そろそろ真価を見せたい。
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