フリー打撃に励む西岡剛。スタメン1番・二塁へ、ヤンチャで自由奔放なプレーや言動も復活だ=鳴尾浜球場(鳥越瑞絵撮影) 自由奔放に暴れるべきです! それが西岡剛内野手(31)の復活の鍵でしょう。いよいよ春季キャンプまで後15日。激しいポジション争いがスタートする中で注目は西岡です。2季連続の故障で年俸も1億8000万円から7200万円減。今季は選手生命を賭けた戦いですが、生真面目に野球に取り組むよりも、ある意味チャラ男ぶりを発揮した方が本来の姿を取り戻せるはずです。実力発揮なら1番・二塁は決まり。西岡復活は金本阪神の最大の戦力補強になるはずですね。
充実ピーク迎える年齢、メジャー流の自由・個性重視で育った西岡の長所を…
今季の阪神の中で、大いに注目しているのは西岡剛内野手なのです。なぜ? 今のタイガースの野手の中で、1番打者に最適な選手は誰か…。二塁を守らせて最適な選手は誰か…。上本や若手選手も含めた比較論の中で断トツの最適任者は西岡剛であることに疑いを持っていないからです。
「オフの補強やドラフト指名を見た上で、阪神の1番打者として誰がふさわしいか。ドラフト1位の高山も候補だろうが、それよりも現時点でのスキルは西岡が上でしょう。彼が体も万全で、143試合戦えることができれば、阪神にとっては最高の核弾頭になる。そう断言してもいい」
ある阪神OBは語気を強めて、そう言い切りました。実は私も同感なのです。まず実績が違います。ロッテからメジャー移籍後、阪神に移りましたが、ロッテ時代の数々の記録を見れば一目瞭然でしょう。首位打者、最多安打(2010年)に始まり、盗塁王2回(2005年、2006年)、ベストナイン4回にゴールデングラブ賞3回。これだけの実績を残した選手は、阪神では福留ぐらいですか。
もし、ロッテ時代の姿を取り戻せるなら、ポジション争いで敵などいません。なぜか衰えを指摘する人もいますね。彼はまだ年齢は31歳です。老けるどころか、プロ野球選手としてピークを迎えようとする年齢ではないでしょうか。
なのに、最近は西岡に対する期待の声をあまり聞かれませんね。どうしてか…。ここ2年間、故障で思うような成績を残せず、昨年暮れの契約更改では年俸1億8000万円から減額制限ギリギリの7200万円ダウンを受け入れましたね。熱しやすく、冷めやすい? 阪神ファンはどうも西岡に対して失望しているフシさえあります。
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