イベントで美しいスイングを披露した高橋監督。まだまだ現役でやれそう 巨人・高橋由伸監督(40)が13日、東京・江東区の有明コロシアムで開催されたスポーツメーカー「ドーム社」のイベントに参加。OBの松井秀喜氏(41)が2月1日からの宮崎春季キャンプに同行することを明かした上で、1軍から3軍まで全選手を指導する巡回打撃コーチを要請する意向を示した。
育成のゴジラだ。昨季はヤンキースでGM特別アドバイザーとして1Aから3Aまでのマイナーの選手を指導した松井氏にぴったりの仕事を高橋監督が、準備していた。
「1軍、2軍、3軍と回ってもらって、気づいたことを、バッティング指導もしてもらって。話しかけてもらえるだけで刺激になる選手もいっぱい、いますからね」
指揮官は新年に入り、松井氏と面会したことを明かした。宮崎キャンプに臨時コーチとしてフル帯同する予定で、詳細を話し合ったという。
2年前にも臨時コーチを務めた松井氏。今回の役割は1、2、3軍を指導する巡回打撃コーチだ。巨人は昨秋のドラフト会議で今季から新設した3軍のために育成契約で8選手を指名(入団は7選手)。育成ではアブレイユ、ペレスと外国人2選手も獲得した。背番号3桁の雑草軍団にとって宮崎キャンプは元大リーガーに接する、またとない機会となる。
計画通りなら、松井氏は1軍が使用するサンマリンスタジアムから2軍のひむかスタジアム、そして3軍の軟式用グラウンドと精力的に動き回ることになる。指揮官は「何かのきっかけでガラッと変わる選手もいる。そのきっかけを松井さんが与えてくれるかもしれない」と大化けする選手の出現を期待した。
さらに、高橋監督は練習後に宿舎で開く夜のミーティングにも講師として参加してもらう意向。「まだ決まった訳じゃないけど、そういう機会もあった方がいいかなとは思っている」と語った。
ゴジラ塾の開講。すべてはリーグV、日本一奪回のため-。由伸ジャイアンツはレジェンドの力を借り、着々と準備を進めている。 (桜木理)
★捕手阿部は様子見
高橋監督は、松井氏とともにキャンプ参加を期待していたレッドソックス・上原は不参加となると説明した。昨年8月に右手首を骨折したこともあり、「けが明けだし、本人もあと何年、現役生活をできるかという勝負の年といっていた。調整を優先するのは当たり前のこと」と理解を示した。また、阿部の捕手復帰については「コンディションはどれぐらいか。無理やりやらせて長期離脱されるのも困る。オープン戦までずれ込むかは分からないが、それを見極めて」と慎重な姿勢を見せた。
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