後半ロスタイム、国学院久我山・戸田佳佑(13)が決勝ゴールを決める=埼玉スタジアム (撮影・大橋純人) 全国高校選手権準決勝(9日、青森山田1-2国学院久我山、埼玉スタ)国学院久我山(東京A)は同点で迎えた後半終了間際のロスタイムに決勝点を挙げ、初の決勝進出を果たした。11日に行われる決勝では総体との2冠を目指す東福岡と対戦する。
試合は前半17分、青森山田は敵陣寄りの右サイドでスローインを得ると、ロングスローをペナルティーエリア内へ送った。このボールをニアサイドでフリックしてゴール前中央に送ると、最後はFW鳴海彰人(2年)が頭で押し込み先制した。1点を追う国学院久我山は、サイド攻撃を活路に次々チャンスを生み出す。すると25分、MF名倉巧(2年)が左サイドをドリブルで突破し中央へ速いボールでクロス。これを中央につめていたDF野村京平(3年)が頭で決めて同点とした。
1-1で迎えた後半はサイド攻撃を中心に攻める国学院久我山と、守り固めからカウンター、もしくはスローインからゴールに迫る青森山田がお互いに好機を迎えるが、決め手を欠き得点できず。しかし、終了間際の後半ロスタイム、国学院久我山が右CKを中央に入れるとボールがこぼれ、ペナルティエリア左に転々。このこぼれ球に反応したDF山本研(3年)がミドルシュートを放つと、途中出場のDF戸田佳佑(2年)がゴール前で足を出してシュートの軌道を変えゴールイン。劇的な決勝ゴールで、国学院久我山が初の決勝進出を果たした。
「苦しかったが、選手たちが最後まで粘り強くしたたかに戦ってくれた。どちらが勝ってもおかしくなかったが、少し私たちに運があった」
「ゴールが遠かった。シュートを枠に飛ばす技術も大事だが、もっと思い切りのいいシュートを打つことが必要だった。国学院久我山はそれでゴールを生み出した」
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