阪神新人合同自主トレ8日(鳴尾浜)新人との初対面を済ませた矢野コーチが、捕手の横一線を強調。D2位・坂本にハッパをかけ、競争激化をうながした。
「捕手もまだ誰がどうだとか、何も決まっていない状況。どの捕手がはい上がってくるのか、アピールしてくれるのか、楽しみにしている」
寒風が吹きつけた鳴尾浜で、新コーチの心は熱くなった。視察した新人合同自主トレで、沖縄スタートの可能性が高いD2位・坂本に、「キャンプに向けて厳しい練習が続くぞ。しっかり準備しておくように」と言葉をかけると、新人捕手も即座に反応だ。
「捕手として体力面も技術面も、しっかり土台をつくっていく。監督はもちろん、矢野コーチの期待にも応えたい」と気合を入れ直した。
「俺も初めてやから、迷惑をかけることもあるかもしれんけど、今の自分が持っているものをすべてぶつけるつもり。やらされる状況では伸びない。今の自分に何が足りないか、理解してやるヤツが伸びていく」
矢野の初仕事は火付け。昨季、捕手では最多の71試合に出場した藤井は引退。イスは空いている。坂本を含め、候補への要求はひとつ。目の色を変えて奪いに来い。 (高瀬悟嗣)
★コーチ陣集結
新人合同自主トレ初日を迎え、1、2軍のコーチングスタッフがほぼ集結。1軍は来日前のオマリー打撃コーチ補佐以外は全員が顔を揃え、ルーキーの動きを見守った。金本監督は「まだランニングとアップしか見ていないんで。準備運動の段階。特に(何か)目についていないです。誰がとかはない」と話すにとどめると、2月1日に期待する姿について「『使えるかな』とか。高校生なら『2、3年後、楽しみだな』と思わせて欲しい」と話した。
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